「子どものための図書館」

あるべき姿


 「図書館と本屋さんでは、並んでいる本が違うな~」と感じたことはありませんか?

 図書館の良いところは、新しい本や人気の本ばかりでなく、子どもたちが成長する中で出会って欲しい本がそろっていること。そのために、絵本や文学、知識の本など、幅広いジャンルの中から司書が一冊一冊丁寧に選んでいることが大切です。

②十分な冊数の本がある

 利用する子どもの数に比べて、本の冊数が少なかったり、貸出中の本が多くて棚がスカスカではいけません。図書館には子どもの「読みたい!」「知りたい!」という気持ちにすぐに応えることができる十分な冊数の本がそろっている必要があります。

③子どもの本に詳しい司書がいる

 図書館に子どもの本の担当司書がいれば、本の相談に乗ったり、おすすめ本の紹介ができます。さらに、おはなし会や絵本の講座を開いたり、読み聞かせボランティアの育成もできます。そして、ボランティアと協働して学校や保育園で読み聞かせをするなど、図書館が地域の読み聞かせ活動の拠となることもできるのです。

④館内におはなし会ができる空間がある

 おはなし会に参加する事で、子どもは良い本と出会い、本の楽しさを知ることができます。保護者の方が一緒の場合は、家庭での読み聞かせにつながります。また、孤立しがちな子育て世代にとっては仲間づくりの場所にもなるのです図書館には、来た人が気軽に参加できるおはなし会のための空間があることが大切です。

⑤館内にゆったり本を読める空間がある

 図書館には、子どもが本をその場で読める、もしくは保護者などが子どもに読み聞かせできる空間があることが大切です。時に、その空間は行き場のない子どもたちの居場所にもなります。(実際に、不登校の子どもや家に居場所がない子どもたちが図書館を利用しているケースがあることが知られています。)